新米のお味は? 一年間の苦労も「美味しい」の一言で報われます。

 9/25頃からを予定していた稲刈りが一週間早まって9/18にスタート。好天に恵まれたこともあり10/15、順調に経過してこの日で終わりました。雲の様子はもう冬近しという気配でした。
 いつもの年であれば刈り取った籾の水分は25%以上あるのが普通でしたが、今年はなんと18%位という、刈り取る前からすでに乾燥状態にあったとも言える案配でした。この傾向はここ二、三年続いており、何とも困ったものです。

今年は記録的な猛暑!!
五所川原市周辺も雨が少なく暑かった!!

 高温障害で平年作を下回った平成22年以上の高温となった今年。作柄はというと「胴割れ米」が多いことです。

 津軽ではお盆過ぎれば秋風が吹くと昔から言われてきたのですが、今年は8月19日以降連続13日も真夏日が続きました。
出穂後(人間に例えるなら出生後)6〜10日の最高気温が30℃以上の場合、胴割れ発生率が30%以上となります。籾の水分が低下しているところに、刈り取りが遅れると更に増加すると言われています。



 私どもでは契約農家さんの作ったお米も販売していますが、24年産米は「胴割れ米」の多いことに驚いています。精米担当の今俊伸君はいつになく精米に気を遣うと言います。精米時に米が砕けるので、破砕米が混じらないように二重のフルイに掛けてはいますが、それでも混じるとのこと。これは食味低下の原因になるようです。
 これも自然災害のひとつと言えるのでは。幸いなことに自社栽培の田んぼでは湛水期間を長くしたことが功を奏し、刈り取り直前でも茎が青々。土作りと丁寧な水管理のおかげのようです。