種の生命力を 感じる直播き

 水田に直接種を播いていく栽培方法の直播。経営上のメリットとして【省力】【低コスト】【作業の分散化】等、農業従事者の高齢化が進む中でこれから必然的に取り組まざるを得ない栽培方法のようです。
 乾いた田んぼに播種機で種を播いた後、2cm程土で覆い、更に後部に付いてるローラーで土を固めていきます。その上はスニーカーで歩けるほどです。地表温度より2℃ほど低い土の中で、下から浸透してくる水分でゆっくり、ゆっくりと発芽していきます。まさに強い生命力を感じます。
 そこで気になる食味はというと、

(1)移植と同量の肥料をやっても一株当たりの稲が吸収する窒素分が少なく、お米の食味を左右するタンパクが低くなるので美味しいお米に。
(2)一穂当たりのもみ数は移植栽培で80〜90粒なのに60〜70と少ないので、大粒のお米が獲れます。

以上の実績は直播きが普及し始めた時すでに県のデーターとしてありました。この秋には実際に私どもの直播きで収穫したお米で、この裏付けを取ってみたいと思います。 

5月11日播種

6月1日撮影

6月17日撮影 草丈10cm(ハウスで育てた苗を植えた移植栽培の草丈は32cm)