27年産米作りのスタート

 「農薬を使わない種子消毒法」にはご覧のようなお風呂?を使います。温度とお湯に浸かっている時間が重要なので、タイマーとお知らせブザー、更にはこれでもかと回転灯まで点灯します。


品種毎に袋の色を変えています。袋に入れ過ぎは消毒効果の低下や発芽ムラの原因になります。 先ずは60℃のお湯にドボーン!10分の制限時間内に、お湯が中へ行き渡るよう揉みほぐしてやります。


ベテラン藤本さんの手際の良さが光ります。温度の高過ぎは発芽率低下、低いと防除効果が低下します。温湯消毒は農薬消毒と同じか、それを上回る防除効果が期待できます。にもかかわらず農薬消毒をする農家が多く、減農薬への意識がまだまだ足りないことが残念です。


湯上がり後は直ちに冷水の中へザブーン!私達が入浴するには熱すぎる温度で半生状態になった種もみを冷ましてやり、そのまま十分に吸水をさせて休眠から徐々に目覚めさせます。お目覚めの目安は一日の平均水温を足していき100℃〜120℃になった頃です。そうなったらそろそろ種蒔きの準備に入ります。