自然の恵みに後押しされた一年
青森県産米は「青天の霹靂」が話題を独占しましたが、作付けが出来ない地域という厳しい自然環境の中で、青天の霹靂を超える食味の米を作ろう!の意気込みで始まった27年産の米作りでした。長年続けてきた土づくりで土も肥え、加えて天候にも恵まれたお陰で、粒のそろい・食味共に青天の霹靂以上との評価を頂いております。皆さんはどんな感想をお持ちでしょうか? お米にとって大事なことは「いつものご飯が食べたい」と思ってもらえることです。日常的に食べて貰えなければ品種として生き残れない。食べ続けて貰うための「なにげなくうまい」を大切に皆さんの顔を思い浮かべながら来年も丹精込めて米作りを頑張ります。
丹誠込めたお米の味くらべ
![f:id:keihotrice:20160204232145j:image f:id:keihotrice:20160204232145j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keihotrice/20160204/20160204232145.jpg)
農業を取り巻く情勢は厳しさを増すばかり。手探りでも前に進むしかない若手農家に呼びかけ、先ずは消費者との交流から。そこから何かを見い出して欲しいと、長年暖めていた私の思いが実現しました。農作業の合間を見ては打合せを重ねてきました。
自然の恵みに後押しされた一年
青森県産米は「青天の霹靂」が話題を独占しましたが、作付けが出来ない地域という厳しい自然環境の中で、青天の霹靂を超える食味の米を作ろう!の意気込みで始まった27年産の米作りでした。長年続けてきた土づくりで土も肥え、加えて天候にも恵まれたお陰で、粒のそろい・食味共に青天の霹靂以上との評価を頂いております。皆さんはどんな感想をお持ちでしょうか? お米にとって大事なことは「いつものご飯が食べたい」と思ってもらえることです。日常的に食べて貰えなければ品種として生き残れない。食べ続けて貰うための「なにげなくうまい」を大切に皆さんの顔を思い浮かべながら来年も丹精込めて米作りを頑張ります。
丹誠込めたお米の味くらべ
麻布十番に、津軽の米農家集結
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農業を取り巻く情勢は厳しさを増すばかり。手探りでも前に進むしかない若手農家に呼びかけ、先ずは消費者との交流から。そこから何かを見い出して欲しいと、長年暖めていた私の思いが実現しました。農作業の合間を見ては打合せを重ねてきました。
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麻布に来てまで稲を束ねようとは…。腰の具合が良くないのかな!?山内さん!
10人の農家のご飯を次から次へと試食をして、「粘り」「香り」「甘さ」「色つや」と順番に評価していきます。
参加して下さった42人は皆さんは、真剣に最後までしっかりと食べて下さいました。
それぞれ「粘り王」「香り王子」「甘さ姫」「色艶イケメン」のベスト3が発表されました。
ここだけの話ですが私どもの「つがるロマン」は「香り」を除いて全てベスト3に入っていました!!
大豆刈り取り
大豆刈り取り専用のコンバインです。前に付いている大きな車輪で刈り取り、お腹の中で叩くようにしてサヤから豆だけをはじき出すようになっているのだそうです。
何とも優れもので、ご覧のようにサヤ、茎と豆をきれいに分別します。素人目には稲用コンバインの刈り取り部分だけ取り替えれば大豆用に転用出来そうに思うのですが、そうはならないようです。何とこの機械1,400万円もしました。あ〜溜息!
冬ごもりの準備
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トラクター後部に取り付けた大きな爪を30cm位刺して田んぼを斜めに走ります。大型機械の走行で固められた土壌を破砕し、排水性を改善するための作業です。
秋田県の肥料メーカー、太平物産による有機肥料の成分表示偽装問題はニュースで皆さんもご存知のことと思います。全国に29ある肥料会社の中で売上は9位、そして販売先はJA全農が7割を占め、秋田県はもとより青森、茨城、福島など10県にも及びます。偽装の理由は原料加工の際のコスト軽減が理由とか。
私どもでは青森県の特別栽培農産物認証を取得していますが、この認証は各自治体が地域の慣行栽培(普通の作り方)を基準にしてガイドラインを定めています。
化学肥料よりも高価な有機質肥料を使用し、販売に関して差別化を図るために取り組んでいるはずが、この肥料を使って栽培したお米が「特別栽培」として販売できず「慣行栽培」扱いになるなんて踏んだり蹴ったりです。
この事件をきっかけに私どもにも納品先から問い合わせが随分入りましたが、
問題とされている肥料は一切使っておりません。ご安心いただければと思います。
今年も美味しいお米が出来ました
9月17日から始まった稲刈りでしたが、10月に入ると稲刈りに出ると雨に降られ、お天気が良い日はコンバインが故障したりで10月15日やっと終わりました。
出穂期の8月上旬から中旬の気温・日照時間は平年を上回って経過しました。登熟には気温の寒暖差が必要ですが、この時期急に寒くなったせいで登熟が進まず、実が十分に入らない不稔の心配がありました。ですが、米粒は若干小さめなものの、大した障害も無く過ぎました。
ところが終盤に入って無農薬の刈り取りをしていた10月2日〜3日と10月8日〜9日の暴風のせいで穂が落ちちゃいました。10aあたり30〜50kgの減収となりました。あと少しというところまで来て、最後の最後に自然にいたずらをされました。
しかしながら今年はお天気に恵まれたお陰で、ケット社の食味計で測定した数字では昨年よりも良い結果が出ています。あとは皆さんに実際に食べていただくだけです。皆さんの官能試験の結果をお知らせ下さい。私も順次、味見をしていきます。
雅子のおにぎらず
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〜握らないおにぎり〜のこと
実はマンガ「クッキングパパ」の22巻で「超簡単おにぎり」として紹介されたレシピなんです。ラップの上にのりを乗せて、真ん中にご飯を平たく乗せ、更に具材を乗せて四隅を折って四角にするもの。これならご飯を握る必要がなくて手が汚れず食べやすいと大人気!
そこで私も作ってみました。冷蔵庫の残り物を具材に。サンドイッチより簡単だし、具材によってはバランスの取れた立派な食事に。
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お米新品種ラッシュ
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![f:id:keihotrice:20151119183133j:image f:id:keihotrice:20151119183133j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keihotrice/20151119/20151119183133.jpg)
今なぜ各県がこぞって新品種を出したのか?その背景には…。
?米の消費量は中食・外食での消費が増え、家庭での消費量は今や減る一方です。そんな中、食味や品質を重視した新品種の開発で家庭用米への売り込みに必死です。目安となる特A米は平成16年には17銘柄だったものが育種技術の向上と共に平成26年には42銘柄にまで増え、さらに産地間競争は激化しています。
?その一方で中食・外食向けには食味もさることながら収量が多くお手ごろ価格が必要条件。北海道の「そらゆき」は北海道内の吉野家全店で使用。秋田では「つぶぞろい」も外食産業向けをアピールしています。
?温暖化が進む中、暑さに対応した新品種の開発も進んでいます。
我が青森県でも初の特A米である「青天の霹靂」の売り込みに必死です。私どもではむしろ従来品種である「つがるロマン」の特性を十分に引き出したおいしいお米を作ることに精進したいと考えております。「青天の霹靂」も美味しいが、私どもの「つがるロマン」はそれ以上に美味しいと言っていただけるように。
稔りの秋
9月17日、稲刈りを始めた途端雨が降り、2日も続いてすっかり出鼻を挫かれちゃいました。
今年も齊藤さんがコンバインのオペレーターで藤本さんがサポート。作業しやすいように隅を鎌で手刈りしたりと、いつもながらの名コンビ。籾の黄化状況を見ながら適期を逃さぬように刈り取りの順番を決めています。今年も美味しいお米をお届け出来るよう頑張っております。
弘前城「曳屋」
![f:id:keihotrice:20151020234048j:image f:id:keihotrice:20151020234048j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keihotrice/20151020/20151020234048.jpg)
東北で唯一の江戸時代から残る天守をもつ弘前城本丸が「動く」というのです。何度かの地震で石垣の膨らみが大きく、このまま放置すると天守を巻き込んだ石垣崩落が起きる危険性があるということで、今回、約100年ぶりの天守曳屋を伴う修理になりました。
石垣修理は天守の真下でも行われるため、総重量400トンの三層からなる天守を約三ヶ月かけて移動します。100年前の曳屋は人力、今回は機械で行います。それにしてもこの「曳屋」の原点は5000年前、古代エジプト文明の「テコ」と「コロ」というから凄い!
ざつがく 〜未来の農業〜
農業って、地道に田畑を耕すイメージでしたが、最先端のハイテク農業は予想以上に凄い。例えばイチゴ栽培では収穫ロボットが、イチゴの色を判別して収穫適期を見極め、つぶれないよう優しく収穫します。酪農では搾乳ロボットが金属製アームで勿論優し〜く絞る。
稲作はというとコンピュータに情報をインプットすると無人のトラクターが作業を行う。疲れ知らずなので休憩も無用?
バイテク分野ではβカロチンを産出する「ゴールデンライス」を開発中です。途上国のビタミンA欠乏症の子供の栄養状態改善が期待されています。
農業のIT化市場は2020年には600億と急速に拡大する市場として注目を集めています。
でもハイテク農業を取り入れられる農家って、まさに農業参入の大企業だけなのでは?
田んぼの生きもの探検
水の上をスイスイ泳げる秘密は足の先に細かい毛がたくさん生えていて、その先から油のような物質が染み出ているからのようです。でもこんな小さい体で害虫を食べるなんてねえ。
1980年代あたりから野生のメダカが各地で減少し始め、1992年には絶滅危惧?類に。農地整備により繁殖時に用水路から田んぼに進入出来なくなった事が致命的となったようです。
昔は貴重な食べ物だったそうで、実は私も子どもの頃食べた記憶が。田植えどきに目覚め、泥の中で微生物などを食べて子を産み泥の中で冬眠します。今、食べてみろと言われても…。
自動給水栓
![f:id:keihotrice:20151119181935j:image f:id:keihotrice:20151119181935j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keihotrice/20151119/20151119181935.jpg)
![f:id:keihotrice:20151119182134j:image f:id:keihotrice:20151119182134j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keihotrice/20151119/20151119182134.jpg)
中里地区では平成10年の基盤整備事業により大区画圃場(田んぼ1枚が3,000坪)となった所があります。用水も地上から消えて地下のパイプラインに。自動の給水栓が取り付けられており、設定した水位迄水が入り、浮きが動いて自動で水を止める仕組みです。従来は土嚢袋を使い用水を引いたり、止めたりしていたのが今やお風呂の自動給水詮といった感じです。我が家のお風呂には未だここまでの設備はないのに…。
八戸市コメクート
![f:id:keihotrice:20151119182237j:image f:id:keihotrice:20151119182237j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keihotrice/20151119/20151119182237.jpg)
「米食うと」元気が沸き、「米食うと」笑顔が花開き「すべては米から始まる」をコンセプトにしているお店です。店内には厳選したという全国のお米やペットボトルに入った無洗米がずらり。奥のカフェでは日替わりのご飯が食べられます。私が行った日は宮城産のひとめぼれでした。
他に米油ドレッシングや米ぬか入りふりかけ等、お米関連グッズがいっぱい!こんなお店私もやりた〜い。
好天に恵まれ草の生育も絶好調
農薬・化学肥料不使用の田んぼではお馴染みの「コナギ」。これでも歩行式除草機を2回掛けたんですけど・・株の中にはおじゃま虫のヒエも元気です。
土を攪拌しながら株元に寄せる、大豆の中耕培土作業。倒伏防止と雑草抑制効果のために行います。それと根元の通気性を良くする効果も。
こいつがカメムシ!
![f:id:keihotrice:20151119181231j:image f:id:keihotrice:20151119181231j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keihotrice/20151119/20151119181231.jpg)
斑点米の原因となる「カメムシ」はイネ科の雑草の穂を好み、畦や農道の法面に生息しています。稲の穂が出てくるとエサを求めて一斉に水田の中に入り、穂先から養分をいただいて繁殖を行います。出穂2週間前までに畦の草刈りを終えて「カメムシ」を追っ払わなくては!
食味ランキング
![f:id:keihotrice:20151119181342j:image f:id:keihotrice:20151119181342j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keihotrice/20151119/20151119181342.jpg)
先月号に引き続き「食味ランキング」のおはなしです。
皆さんはお米を買うときこのランキングを気にしますか?先日、銀座のデパートのお米売り場を覗いたらありましたよ「食味ランキング特A米…」のPOPが。
でも、試験用サンプルというのは、「その品種の特徴が明確で、代表的な産地で生産されたもの」となっています。
つまりサンプルを食味試験して得たサンプルの評価という事になります。精米したお米の袋等に「特A」評価を表示する場合は「商品そのものの評価ではありません」等と表示を行い、消費者に誤解を与えてはならないとしています。(不当景品類及び不当表示防止法)
つまり、評価を受けた品種でも、流通する全てのお米を評価したものではないという事になるわけです。